夏のサンタクロース

夏のサンタクロース

「夏のサンタクロース」 作:アンニ・スヴァン 絵:ルドルフ・コイヴ 訳:古市真由美 発行:株式会社岩波書店(岩波少年文庫)

フィンランドの「童話の女王」アンニ・スヴァンの作品集。
民話的なファンタジーと、現実の風景や暮らしを融合させた童話は、
およそ百年前から人びとに親しまれてきました。
春をむかえにいくお話、妖精や魔物の登場するお話、ドラマチックな愛の物語など、
色とりどりの13編をえりすぐり、美しい挿絵とともに紹介します。

(岩波書店ホームページより)

「夏のサンタクロース」というタイトルに惹かれて読んでみた。
それもおもしろかったけど他にもおもしろいお話がいくつかあった。
たとえば「小さなヴァイオリン」。こわれたヴァイオリンを直すために自分の心臓を捧げるなんて!童話にしてはきつくないかい!
たとえば「波のひみつ」。おきてをやぶった水の王のむすめは、王によって白鳥に変えられ二度と海中にもどることはなかった、とか。普通なら王子さまが魔法を解いてくれてめでたしめでたしじゃないのかい?

まあたいがいの話はめでたしめでたしなんだけど…ちょっとほろ苦いんだな。
そこがとてもいいんですね。単純じゃない。
これは大人が読むべき童話ですね。
というわけでみなさんにおすすめできる一冊です。

 

“ANNI SWANIN SADUT” by ANNI SWAN(1933)