児童書・イギリス

夢を追う子

「夢を追う子」 作:W・H・ハドソン 訳:西田 実 絵:駒井 哲郎 発行:株式会社福音館書店 ● 美しい蜃気楼にさそわれて家を離れたマーチン少年の心の中の“あこがれ”と自然の神秘とのふれ合いを見事に描いた作品です。 駒井哲郎の版画が作品の世界を豊かに盛りあげています。 (福音館書店HPより) ● 「福音館古典童話シリーズ」の一冊。 初版が1972年なので50年前だ。 多分…読む人は少ないだろうな。 […]

アーニャは、きっと来る

「アーニャは、きっと来る」 作:マイケル・モーパーゴ 訳:佐藤見果夢 発行:株式会社評論社 ● 第二次世界大戦中のフランス。 スペインとの国境近い静かな山間部の村が舞台。 羊飼いの少年ジョーは、ある日山の中で見知らぬ人とめぐりあい、ナチスの迫害をのがれたユダヤ人とかかわりを持つことになります。 スペインに逃げようとしている12人の子どもたちを―手を貸すことに賛成の人も反対の人も―村人たち全員がドイ […]

秘密のノート

「秘密のノート」 作:ジョー・コットリル 訳:杉田七重 発行:株式会社小学館 ● モノマネが得意な少女の成長物語 クラス一のお調子者ジェリーは、人のモノマネが得意で、いつも先生のモノマネをしてクラスメートを爆笑させていた。 そんなジェリーの悩みは、トドのような太った体型。男の子たちからは毎日のように、からかわれたり悪口を言われたりするが、いつもギャグでかわして、笑い飛ばしていた。 でも、家に帰ると […]

村は大きなパイつくり

「村は大きなパイつくり」 作:ヘレン・クレスウェル 訳:猪熊葉子 絵:V・H・ドラモンド 発行:株式会社岩波書店 ● やあまいりました。 この項をある程度書いたのですが、うっかり消してしまったのです! もう書き直す気になれない! ということで、気を取り直して少し書きましょう。 1.この本は50年以上前の本です! 書かれたのが1967年ですからね。まあある種古典的な作品です。 村総出でパイをつくる。 […]

金の鍵

「金の鍵」 作:ジョージ・マクドナルド 訳:脇明子 絵:モーリス・センダック 発行:株式会社岩波書店 ● 「かるいお姫さま」と同様、センダックの絵で彩られたマクドナルドシリーズです。 虹のはしっこにあるという金の鍵を見つけた少年が、少女とともに不思議な国を鍵穴を求めて旅する、というのがおおざっぱなお話。 もっとも少年より少女の方が中心の話ですが。 妖精の国の物語、ということなのか、いろいろ不思議な […]

かるいお姫さま

「かるいお姫さま」 作:ジョージ・マクドナルド 訳:脇明子 絵:モーリス・センダック 発行:株式会社岩波書店 ● 「オリジナル昔話」といったところでしょうか。 マクドナルドが作った童話です。 なかなかできなかった子どもがやっとできた王様とお妃さま。 でも、魔女(といっても王女なんですが)を洗礼式に呼ばなかったばっかりに、 呪いをかけられて、お姫さまは心も体も「かるい」お姫さまになってしまいます。 […]

5000キロ逃げてきたアーメット

「5000キロ逃げてきたアーメット」 作:オンジャリ Q. ラウフ 訳:久保陽子 発行:株式会社学研プラス ● ロンドン。9歳のアレクサのクラスにアーメットという子が転入してきた。 彼はシリア難民だった。 アレクサたちは、アーメットとなかよくなろうとプレゼントをしたり、 いじめっ子をやっつけようとしたりする。 (もっともアーメットがやっつけたけどね) アーメットが両親と生き別れになっていることを知 […]

戦火の三匹

  • 2019.04.30

「戦火の三匹 ロンドン大脱出」 作:ミーガン・リクス 訳:尾高 薫 発行:株式会社徳間書店 ● 1939年9月、ドイツ軍がポーランドに侵攻すると、英国はドイツに宣戦を布告した。戦争が始まる…… ロンドンに住む人々は不安におびえ、子どもたちを田舎に疎開させはじめた。 十二歳のロバートと九歳のルーシーのきょうだいも、おばあちゃんの住むデヴォン州に疎開することになった。 そのため、ふたりのペット、ジャッ […]