児童文学研究

<読む>という冒険

「<読む>という冒険 イギリス児童文学の森へ」 作:佐藤和哉 発行:株式会社岩波書店(岩波ジュニア新書) ● ロビンソン、アリス、プーさんにナルニア……あの名作たちは、本当は何を語っている? 「作者の言いたかったこと」と同じくらい、「作者が言おうとしたわけではないこと」もおしゃべりかもしれない。 本のページは冒険の扉、言葉や文は未知の森。 あの物語を「いま」のあなたが読む意味とおもしろさ、体験して […]

物語のものがたり

「物語のものがたり」 作:梨木香歩 発行:株式会社岩波書店 ● 梨木さんの小説は読んだことがありませんが、この書評集を読むことができました。 メインは「『秘密の花園』ノート」で、これが本の半分を占め、 のこりが文庫の解説や対談などです。 すごいなあ、と思ったのはやはり「『秘密の花園』ノート」で、 「この作品の醍醐味は、実は読書中に見つける細部にある」 とおっしゃっているとおり、細かいところをとりあ […]