アルフレッド王の戦い
「アルフレッド王の戦い」 作・絵:C.W.ホッジズ 訳:神宮輝夫 発行:株式会社岩波書店
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片足の少年アルフレッドは,偶然手に入れた馬具を同名の人に渡せとのお告げを受け,ウェシクス王の弟アルフレッドを訪ねる.
イングランド統一を実現するアルフレッド王の知恵と勇気を,少年の目で描く.
(岩波書店ホームページより)
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「戦国ブリテン」(集英社新書)を買って読んでみたら、「アルフレッド王」のことが載っている。
そういえば「アルフレッド王」の本があったな、と思い図書館で借りて読んだ。
なかなかおもしろかった。
そしてとてもためになる言葉があった。
それをちょっと書き写してみる。いずれもアルフレッド王のことばである。
人はだれもみな、未来と過去のかけ橋である。
だれしも、その橋が、未来と過去にむかい、どのようにのびているかを感じるにちがいない。
この感じを、さらにつよめてくれるものは、それがなんであろうと、よいものなのだ。
この感じこそ、神がわれわれ人間に、人間が動物とちがうものであり、動物のように死ぬのではないことを確信させてくださるものなのだ。
動物だけは、歴史をもたず、のたれ死にしたのち、未来ももたぬ。(183ページ)
災厄や危害は、しばしばおそいかかる。
だが、ただの一つでも、やれることが、利用できることが、のこっているかぎり、最悪の事態はさけられるのだ。
われわれは、力をつくしてそうしなければならない。
その結果は、神のみ手の中にある人類がひきつぐ。
たとえそれが、どんなにわずかであろうとも。
神は人類に失敗をおゆるしにならない。
最後には、あらゆる障害、あらゆる不利は克服されてしまう。(270ページ)
アルフレッド王はじめアングロサクソンの人々はキリスト教を信仰しており、戦いの前にはお祈りが欠かせません。
それに対してデイン人は別の神を信じており、キリスト教とは相いれないものがあります。
アルフレッド王の戦いは、神の道を示す戦いでもあるのです。
“THE NAMESAKE” by C.Walter Hodges(1964)
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