チャーリーとシャーロットときんいろのカナリア

チャーリーとシャーロットときんいろのカナリア

「チャーリーとシャーロットときんいろのカナリア」 作:チャールズ・キーピング 訳:ふしみみさを 発行:株式会社ロクリン社

「まどのむこう」がよかったので、もう一冊読んでみた。

ロンドンのパラダイス通りにすむチャーリーとシャーロットは大の仲良し。
毎日遊んでいた。
近所の露店の小鳥屋さんで、きんいろのカナリアをながめるのがすきだった。
ところがパラダイス通りの古い建物がつぎつぎと壊されて、ビルが建ち始めた。
シャーロットの古いアパートも壊されて、シャーロットはビルの最上階に越していった。
二人はいっしょに遊ぶことができなくなってしまった…。

まあお話はいいかな。
やっぱりこの絵本は「絵」を見る本だろうな、と思う。
色が飛び散っている感じ。
まあ絵の具が飛び散っているわけだけど。
扉絵のきんいろのカナリアが、黄色く光り輝いていてすごい。
赤、青、黄、緑が巧みに配置された街の風景。
描線の鋭さも際立っている。
チャーリーがカナリアを見ているところ、鳥かごの一本一本の柵がとても細かく描かれている。
すごいなあ。
こんな絵が描いてみたい。
うーむ。

この本はまだ手に入るので、ぜひごらんください。
大人が見た方がおもしろく感じる絵本ではないかと思います。

 

“Charley,Charlotte and Golden Canary” by Charles Keeping(1967)