まどのむこう

まどのむこう

「まどのむこう」 作:チャールズ・キーピング 訳:いのくまようこ 発行:らくだ出版株式会社

いせひでこさんの本にのっていた絵本。
チャールズ・キーピングは、ローズマリ・サトクリフの本に挿絵をつけていた人である。
アマゾンによれば、
「リーゼントストリート工芸学校でリトグラフ、エッチングを学ぶ。
ローズマリー・サトクリフの作品に挿絵を描いたことがきっかけで、絵本の創作をはじめる。」
とある。
たぶん、この絵本も版画なんじゃないかと思うが、
実に色鮮やかで、かつ線描がとても鋭くて、
とてもすばらしい。
まず表紙の少年の表情にどぎもをぬかれる。
ビール工場の、ピンク・オレンジ・グリーンの色が鮮やかなこと。
疾走する馬の、疾走する線のほとばしり!
こういう絵を描きたいから、お話をこうした、という感じを受けた。
それほど、この絵本の絵はすごい。

子どもより大人が読んだ方がこの本を楽しめるように思う。
ぜひ大人の方におすすめしたい。
ただし、絶版のようだ。
古本か、図書館で借りてよんでください。

 

“Through the Window” by Charles Keeping(1970)