ピカピカ

ピカピカ

「ピカピカ」 作:たばたせいいち 発行:株式会社偕成社

ピカピカはもとは多分ピカピカの自転車だったんでしょうが、
ぼろくなって、町のすみっこに捨てられてしまったのです。
「ひどいや! ぼくは ごみじゃないぞ、
ちゃんと ていれしてくれれば、
まだまだ げんきに はしれるんだ!」
でも、だれも助けにはこず、世をはかなんだピカピカは泣いてしまいました。
それを見た町のねこたち、相談をしました。
翌日、タマが飼い主のゆきちゃんを連れてきたのです。
ゆきちゃんはピカピカを、自転車修理の名人のげんじいちゃんのところへ、押していきました。
げんじいちゃんは、喜んですぐピカピカをもとのようなピカピカの自転車になおしてくれました。
そのげんじいちゃんが、ピカピカに「アフリカへ行ってみないか」と提案しました。
ピカピカは、アフリカへ向かいます!

たばたせいいちさん、亡くなられたんですね。
それで、これを読んでみました。
捨てられた自転車がアフリカで大活躍するお話です。
偕成社のホームページによりますと、
実話をもとに、アフリカまで取材に行き、5年の歳月をかけて作り上げた絵本だそうです。
56ページもあり、幼児にちょっと読んでやる、って感じじゃないですね。
まあ、文章に漢字は使ってありませんが。
内容的には小学校低学年ぐらい向けかな。

絵は、カラーのページが主に水彩、白黒のページが鉛筆、でえがかれているようです。
多分カラーにするか白黒にするか、とか絵の構図とか、試行錯誤を重ねて描かれたんだろうと思います。
絵本を描くのって大変なんですね、当たり前のことなんでしょうが。
ってことで。おもしろい絵本です。
子どもからおとなまで楽しめる一冊だと思います。

 

“PIKAPIKA” by Tabata Seiichi(1998)

 

 

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