クリスマスのものがたり
「クリスマスのものがたり」 作:フェリクス・ホフマン 訳:しょうのこうきち 発行:株式会社福音館書店
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クリスマス絵本の決定版ではないでしょうか。
内容は、ずばり、「キリストの誕生」であります。
受胎告知にはじまって、うまやでの誕生、三賢者の到来、脱出と帰還、といった感じでお話が語られます。
自分は無宗教なので、キリストの誕生の物語はよく知りませんでした。
だから今回この本を読んでとても勉強になりました。
で、お話もさることながら、とても素晴らしいのがその絵であります。
ビビッドな線と、時にあざやかな時に渋い色彩。
表紙にもなっている、三賢者がうまやを訪れるところなど、
あざやかな三賢者の服と、うまやの渋い茶色との対比がすばらしい。
手元に置いて、クリスマスの度にじっくりと絵を眺めたくなる本です。
子どもに読み聞かせるのもよし、大人がじっくり眺めるもよし。
とてもありがたい(?)絵本だと思いました。
ちなみに、この絵本はホフマンの最後の絵本だそうです。
“THE STORY OF THE BIRTH OF JESUS CHRIST” by Felix Hoffmann(1975)