子どもの本

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キャパとゲルダ

「キャパとゲルダ」 作:マーク・アロンソン&マリナ・ブドーズ 訳:原田勝 発行:株式会社あすなろ書房 ● 以前「ちょっとピンぼけ」という有名なキャパの手記を読んだ。 もう内容を忘れてしまったので、いかんのですが、 「ゲルダ・タロー」のことはその本に出てきたっけ?という感じ。 二人がいっしょにスペインの内戦を取材していたことはこの本で初めて知った。 ということで、二人が活躍したスペイン内戦の取材のこ […]

ヒロシマ 消えたかぞく

「ヒロシマ 消えたかぞく」 作:指田和 写真:鈴木六郎 発行:株式会社ポプラ社 ● この本は、鈴木六郎さん一家の楽しい写真集です。 子どもたちの写真がほとんどで、 遊んだりしている様子が生き生きと撮れています。 戦争中とは思えない、 ピクニックや海水浴に出かけたり、 犬や猫を飼ったり、 道路や窓にいたずら書きをしたり。 その平和な日々を吹っ飛ばしたのが、昭和20年8月6日、広島に落とされた原爆でし […]

廉太郎ノオト

「廉太郎ノオト」 作:谷津矢車 発行:株式会社中央公論新社 ● 瀧廉太郎の伝記小説である。 どこまで事実と符合しているのかわからないが、 とてもおもしろく読むことができた。 読書感想文コンクールの課題図書は、おもしろくないことがままあるが、 この本は高校生諸君だけでなく、大人が読んでおもしろい本である。 この本のすばらしさは、 筆者が音楽のことをよく知っているのだろう、と思われるところである。 た […]

5000キロ逃げてきたアーメット

「5000キロ逃げてきたアーメット」 作:オンジャリ Q. ラウフ 訳:久保陽子 発行:株式会社学研プラス ● ロンドン。9歳のアレクサのクラスにアーメットという子が転入してきた。 彼はシリア難民だった。 アレクサたちは、アーメットとなかよくなろうとプレゼントをしたり、 いじめっ子をやっつけようとしたりする。 (もっともアーメットがやっつけたけどね) アーメットが両親と生き別れになっていることを知 […]

明日をさがす旅 故郷を追われた子どもたち

「明日をさがす旅 故郷を追われた子どもたち」 作:アラン・グラッツ 訳:さくまゆみこ 発行:株式会社福音館書店 ● 1939年、ナチスの迫害をのがれるため、ユダヤ人の少年ヨーゼフは家族とともにキューバを目指す。 1994年、イサベルは家族とともに経済危機に陥ったキューバを脱出してアメリカに手製ボートで向かう。 2015年、内戦がつづくシリアを脱出してヨーロッパへ向かうマフムード一家。 三者三様の脱 […]

一富士茄子牛焦げルギー

「一富士茄子牛焦げルギー」 作:たなかしん 発行:BL出版株式会社 ● おとんが初夢で妙な夢を見た。 牛のように大きな茄子牛(足が生えてるんだな)に乗って富士山に行く。 おとんは富士山に、なぜか持っていた餅をやると、富士山はうまそうに食った。 富士山は何か願い事はないか、とおとんに尋ねたので、 おとんは「餅が焦げないようにしてください」と願う。 いつも焼餅を焦がしてしまっていたのだ。 願いはなんと […]

ぼくがいちばんききたいことは

「ぼくがいちばんききたいことは」 作:アヴィ 訳:青山南 発行:株式会社ほるぷ出版 ● 両親が離婚し、現在は母親と(そのボーイフレンドと)暮らすデイモン。 だがもう我慢の限界だ。これからは父親と暮らす。もともと住んでいた家で。 っとばかりに父親の家に帰ったデイモンだったが…予想外の展開が待っていた。(『家に帰る』) 元先生の博識のおじいちゃんに誘われていやいやながら、リコーダーの教室におじいちゃん […]

あした、また学校で

「あした、また学校で」 作:工藤純子 発行:株式会社講談社 ● 地域の小学校対抗の大縄跳び大会に、一将の弟将人は出場する――はずだったが。 縄跳びが下手な将人は、朝練に来なければならなかったのに、行かなかったのを 学校一怖い荻野先生にとがめられ、みんなの前できつく叱られてしまった。 さらに他のメンバーからは、「お前は下手だから大会に出るな」と言われてしまう。 落ち込んだ将人は、登校拒否になってしま […]

今、空に翼広げて

「今、空に翼広げて」 作:山本悦子 発行:株式会社講談社 ● 通学班――なつかしいひびきですね。 小学校には、班ごとに集まって通っていました。 いまでもそれは変わらないようです。 この物語は、そんなある通学班の子どもたちを描いたものです…。 5年生の原田真紀は、通学班で1年のつばさのお守係になってしまっている。 ふらふらと落ち着かないつばさを、そのたびに注意する。 台風で授業が中止になり、集団下校 […]

シャイローがきた夏

「シャイローがきた夏」 作:フィリス・レイノルズ・ネイラー 絵:岡本順 訳:さくまゆみこ 発行:株式会社あすなろ書房 ● 散歩の途中で、ぼく(マーティ)は子犬のビーグル犬と出会った。 「おいで」と言っても近寄ってこないが、どこまでもついてくる。 やせて、たぶん虐待されている犬ではないかと思われた。 思い立って口笛を吹いてみると、「まるで魔法のボタンを押したみたいに」子犬は突進してきた。 訓練されて […]

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