くさいくさいチーズぼうや&たくさんのおとぼけ話
「くさいくさいチーズぼうや&たくさんのおとぼけ話」 文:ジョン・シェスカ 絵:レイン・スミス 訳:青山南 発行:株式会社ほるぷ出版 ● レイン・スミスの絵本をもう一冊。 この絵本は、いまに伝わる昔話、童話を意地悪く(?)改作して 笑いのめす本です。 ジャックと豆の木、シンデレラとか赤ずきんとか出てきます。 さかさまのページや活字を変えたページ、真っ白なページなど、 見てくれのおもしろさを追求して […]
大人でもおもしろい子どもの本を紹介するブログ。
「くさいくさいチーズぼうや&たくさんのおとぼけ話」 文:ジョン・シェスカ 絵:レイン・スミス 訳:青山南 発行:株式会社ほるぷ出版 ● レイン・スミスの絵本をもう一冊。 この絵本は、いまに伝わる昔話、童話を意地悪く(?)改作して 笑いのめす本です。 ジャックと豆の木、シンデレラとか赤ずきんとか出てきます。 さかさまのページや活字を変えたページ、真っ白なページなど、 見てくれのおもしろさを追求して […]
「このいえも むかしは」 文:ジュリー・フォリアーノ 絵:レイン・スミス 訳:青山南 発行:BL出版株式会社 ● 絵本は絵が命、かなと思うんですが。 この本も、お話はなんていうこともないお話で、 古い家を、子どもたちが探検する、 むかしこの家はだれが住んでどういうことをしていたのだろうと想像する、 そんな絵本です。 レイン・スミスの絵がすばらしいですね。 どうやって描いたんだろう? 点描というか […]
「赤い糸でむすばれた姉妹」 作:キャロル・アントワネット・ピーコック 訳:日当陽子 発行:株式会社フレーベル館 ● 「国際養子縁組」なんてことがあるとは。今回初めて知った。 特に中国からアメリカへ、というのが多いらしい。 ピークの2005年には約7900人が中国からアメリカへ渡ったそうだ。 中国の「一人っ子政策」も影響しているそうだ。 この物語は、中国からアメリカへ渡った少女ウェンと施設に残った少 […]
「縄文の狼」 作:今井恭子 絵:岩本ゼロゴ 発行:株式会社くもん出版 ● 狼と人とは住む世界が違った。父さんたちが、こえてはならぬ一線をあえてこえたのは…。 赤ん坊のころ狼にさらわれ、狼とともに育った少年キセキ。 1万年以上前の縄文時代に繰り広げられる、少年と狼たちの絆と進化の物語。 (hontoより) ● 「こんぴら狗」を書いた今井さんが、なんと縄文時代を舞台に、 狼少年(というに […]
「物語のものがたり」 作:梨木香歩 発行:株式会社岩波書店 ● 梨木さんの小説は読んだことがありませんが、この書評集を読むことができました。 メインは「『秘密の花園』ノート」で、これが本の半分を占め、 のこりが文庫の解説や対談などです。 すごいなあ、と思ったのはやはり「『秘密の花園』ノート」で、 「この作品の醍醐味は、実は読書中に見つける細部にある」 とおっしゃっているとおり、細かいところをとりあ […]
「村は大きなパイつくり」 作:ヘレン・クレスウェル 訳:猪熊葉子 絵:V・H・ドラモンド 発行:株式会社岩波書店 ● やあまいりました。 この項をある程度書いたのですが、うっかり消してしまったのです! もう書き直す気になれない! ということで、気を取り直して少し書きましょう。 1.この本は50年以上前の本です! 書かれたのが1967年ですからね。まあある種古典的な作品です。 村総出でパイをつくる。 […]
「水を縫う」 作:寺地はるな 発行:株式会社集英社 ● 【第9回河合隼雄物語賞受賞作品】 松岡清澄、高校一年生。一歳の頃に父と母が離婚し、祖母と、市役所勤めの母と、結婚を控えた姉の水青との四人暮らし。 学校で手芸好きをからかわれ、周囲から浮いている清澄は、 かわいいものや華やかな場が苦手な姉のため、ウェディングドレスを手作りすると宣言するが――「みなも」 いつまでも父親になれない夫と離婚し、必死に […]
「戦国姫―武田の姫君たち―」 作:藤咲あゆな 絵:マルイノ 発行:株式会社集英社(集英社みらい文庫) ● 突出した才能で甲斐国を統一した信虎、〝甲斐の虎〟と謳われた名将・信玄、武田氏最後の当主となった勝頼。 領土拡大を狙い戦に明け暮れる武田の男たちに、一族の姫は翻弄される…。 信虎の正室・大井の方、信玄の正室・三条の方、信玄の側室・諏訪御寮人、信玄の末娘・菊、勝頼の継室・北条夫人、 5人の姫たちの […]
「那須正幹童話集5 ねんどの神さま」 作:那須正幹 絵:武田美穂 発行:株式会社ポプラ社 ● 那須正幹さんが7月にお亡くなりになりました。79歳。 那須さんといえば言うまでもなく「ズッコケ三人組」ですね。 ぼくも「ズッコケ」読んだことあります。 子どもが図書館で借りてきたのをちょっと読ましてもらったんですね。 なかなか面白かったです。 子どもが楽しめる物語、であったわけですが、それは大人が読んでも […]
「拝啓パンクスノットデッドさま」 作:石川宏千花 発行:株式会社くもん出版 ● ――すべての若き読者どもに送る、「音楽×青春」小説!―― 高校1年生の晴己は、中学2年生の弟・右哉と多摩地区のはずれのはずれにある古アパートで暮らしている。 たまにしか帰ってこない母親の代わりに、アルバイトで生活費を稼ぎ、弟との生活を回していく晴己。 お金も、時間も足りなければ、明日だってくるかどうかわからない。 そん […]