児童書

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サンドイッチクラブ

「サンドイッチクラブ」 作:長江優子 発行:株式会社岩波書店 ● 中学受験に向け、2つの塾かけもちで夏期講習にいそしむ桃沢珠子。塾で別の小学校の優等生羽村ヒカルと知り合う。 そのヒカルは、珠子に「黄金のシャベルを奪還する手伝いできる?」と謎の誘い。 ヒカルは公園で砂像づくりの勝負をしていたのだ。 物語は、勉強が苦手で「何か作ることが好きな」珠子と、特異なキャラを持つヒカルが、 「サンドイッチクラブ […]

ピカピカ

「ピカピカ」 作:たばたせいいち 発行:株式会社偕成社 ● ピカピカはもとは多分ピカピカの自転車だったんでしょうが、 ぼろくなって、町のすみっこに捨てられてしまったのです。 「ひどいや! ぼくは ごみじゃないぞ、 ちゃんと ていれしてくれれば、 まだまだ げんきに はしれるんだ!」 でも、だれも助けにはこず、世をはかなんだピカピカは泣いてしまいました。 それを見た町のねこたち、相談をしました。 翌 […]

月と珊瑚

「月と珊瑚(るなとさんご)」 作:上條さなえ 発行:株式会社講談社 ● 六年生になった大城珊瑚は、沖縄民謡を歌うのは得意だが、(祖母のルリバーに教わっている。ルリバーは民謡歌手なのだ) 勉強は不得意で、特に漢字が書けない。自分の名前の「珊瑚」が書けないのだ。 クラスメートの詩音にも「あなた、ほんとに六年生?}ときびしくダメ出しされてしまう。 珊瑚は、「勉強をがんばる」とちかう。 まずは漢字からだ。 […]

天使のにもつ

「天使のにもつ」 作:いとうみく 絵:丹下京子 発行:株式会社童心社 ● 中学2年の斗羽風汰は、恒例の職場体験実習で、「楽そうな」保育園へ行くことになった。 が、当然のことながら、保育園、そんなに甘くはない。 元気いっぱいの子どもたちの相手をするのは、並大抵のことではない。 しかも雑用(?)も山のようにある。 そんな風汰になついてきた「しおん君」。 四歳の彼は昼寝もせず、友だちとあまり遊ばず―― […]

バウムクーヘンとヒロシマ

「バウムクーヘンとヒロシマ ドイツ人捕虜ユーハイムの物語」 作:巣山ひろみ 絵:銀杏早苗 発行:株式会社くもん出版 ● 洋菓子のユーハイムといえば私でも知っている有名菓子店だ。 そのユーハイムさんが日本で初めてバウムクーヘンを作ったそうである。 しかしそこには秘められた話が…。 ドイツ人のユーハイムさんは第1次世界大戦で捕虜として日本に連れてこられた。 広島県の似島収容所に入ったユーハイムさんは、 […]

飛ぶための百歩

「飛ぶための百歩」 作:ジュゼッペ・フェスタ 訳:杉本あり 発行:株式会社岩崎書店 ● 中学を卒業したルーチョは、おばさんのベアと登山をしていた。 ルーチョは5歳から目が見えない。 しかしなんでも自分一人でやりたいという気持ちは強い。 その山で出会った少女キアーラ。 最初はなじめなかったが、ルーチョの明るい性格もあって、打ち解けて友だちになる。 キアーラは健常者だが、心を閉ざしぎみで学校でもなかな […]

谷川俊太郎詩集 たったいま

「谷川俊太郎詩集 たったいま」 詩:谷川俊太郎 絵:広瀬弦 発行:株式会社講談社(講談社青い鳥文庫) ● いるかいるか いないかいるか いないいないいるか いつならいるか よるならいるか またきてみるか (「いるか」より) 何かがなくなっている 何かが わたしに なくなっている なくてはならない何か ないはずはない何か いつなくなったのか どこでなくなったのか わたしになくなっている 何か (「何 […]

ネバームーア モリガン・クロウの挑戦

「ネバームーア モリガン・クロウの挑戦」 作:ジェシカ・タウンゼント 訳:田辺千幸 発行:株式会社早川書房 ● モリガン・クロウは<闇宵時>と呼ばれる「呪われた日」に生まれた女の子。 よくないことはすべて彼女のせいとなり、家族からも疎まれ、恐れられている。 まもなく次の<闇宵時>が来て、モリガンは死ぬことになっていた。 まだ11歳なのに…。 そんなモリガンを救うべく、<ネバームーア>という国からや […]

ほんとうの願いがかなうとき

「ほんとうの願いがかなうとき」 作:バーバラ・オコーナー 訳:中野怜奈 発行:株式会社偕成社 ● 父さんが暴力沙汰で拘置所に入り、母さんは精神的に不安定で育児拒否。 二人の子どもは、別々の家に引き取られた。 お姉さんは友だちの家へ、そしてわたしチャーリーは会ったこともないおばさんの家へ…。 おばさんの家は、山の中のとんでもない「いなか」。 街暮らしのチャーリーは、拒否感ありあり。 そんなチャーリー […]

湊町の寅吉

「湊町の寅吉」 作:藤村沙希 絵:MInoru 発行:株式会社学研プラス ● 時は江戸時代。新潟湊。 廻船問屋の長男寅吉は、いたずら好きで、勉強好きの弟の文助とはおおちがい。 その日も「品引手」といういたずらで、金貸しの金兵衛をひっかけた。 しかし――店の船が難破して、大きな損害が出て、父は金兵衛に借金をするより仕方なくなる。 金兵衛は金を貸す条件として、寅吉に湊祭りの舞台に出て人を笑わせろ、と言 […]

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