オール・アメリカン・ボーイズ

「オール・アメリカン・ボーイズ」 作:ジェイソン・レノルズ、ブレンダン・カイリー 訳:中野怜奈 発行:株式会社偕成社 ● 黒人の少年ラシャドはポテトチップスを買いに行った店で万引きを疑われ、 白人の警官から激しい暴行を受ける。 それを目撃した白人の少年のクインは、 その警官が友人の兄のポールだと気づき現場から逃げた。 事件の動画がテレビやネットで拡散し、 ラシャドとクインが通う高校では抗議のデモが […]

チャーリーとシャーロットときんいろのカナリア

「チャーリーとシャーロットときんいろのカナリア」 作:チャールズ・キーピング 訳:ふしみみさを 発行:株式会社ロクリン社 ● 「まどのむこう」がよかったので、もう一冊読んでみた。 ロンドンのパラダイス通りにすむチャーリーとシャーロットは大の仲良し。 毎日遊んでいた。 近所の露店の小鳥屋さんで、きんいろのカナリアをながめるのがすきだった。 ところがパラダイス通りの古い建物がつぎつぎと壊されて、ビルが […]

まどのむこう

「まどのむこう」 作:チャールズ・キーピング 訳:いのくまようこ 発行:らくだ出版株式会社 ● いせひでこさんの本にのっていた絵本。 チャールズ・キーピングは、ローズマリ・サトクリフの本に挿絵をつけていた人である。 アマゾンによれば、 「リーゼントストリート工芸学校でリトグラフ、エッチングを学ぶ。 ローズマリー・サトクリフの作品に挿絵を描いたことがきっかけで、絵本の創作をはじめる。」 とある。 た […]

サイモン VS 人類平等化計画

「サイモン VS 人類平等化計画」 作:ベッキー・アルバータリ 訳:三辺律子 発行:株式会社岩波書店 ● 「STAMP BOOKS」の一冊。 サイモンはごく普通の高校生…だが、ゲイであるという秘密を持っている。 ネットで知り合った「ブルー」に恋愛感情を持っている。 (もちろんブルーもゲイだ) ブルーは同じ学校の生徒なのは確かなのだが、だれだかわからない。 物語は、「ゲイであることをいつカミングアウ […]

レイミー・ナイチンゲール

「レイミー・ナイチンゲール」 作:ケイト・ディカミロ 訳:長友恵子 発行:株式会社岩波書店 ● 10歳のレイミーは美少女コンテストで優勝することを目指しています。 出て行ってしまった父親が、それを知って家に戻ってくることを望んでいるのです。 コンテストの特技にしようと習い始めたバトントワリングの教室で、レイミーはルイジアナとベバリーに出会います。 二人も父親がいない(ルイジアナは母もいない)家庭の […]

旅する絵描き タブローの向こうへ

「旅する絵描き タブローの向こうへ」 作:いせひでこ 発行:株式会社文藝春秋 ● いせさんの自伝的エッセイと、 原田マハ作「美しき愚かものたちのタブロー」につけられたイラストの組み合わせで(多分そうだと思う)構成された絵本である。 自分は、いせさんがテレビで「アクリル画の世界」という番組に出ていたのを見ており、 絵本も何冊か拝見した。 いせさんというと水彩画の印象がつよい。アクリル画も水彩の一種だ […]

てのひらに未来

「てのひらに未来」 作:工藤純子 絵:酒井以 発行:株式会社くもん出版 ● 琴葉は町工場の社長の娘。両親、弟、そして住み込みで働く天馬と暮らす。 工場は金属加工をしていて、医療機器から宇宙航空関連の部品まで、数ミリのものから大きなものまでつくっている。 父親はひと目見ただけで、ミクロン単位の誤差がわかるという。 琴葉は工場のことはあまり好きじゃないようだが。(女の子だからオイル臭いのはいやだろうね […]

サンドイッチクラブ

「サンドイッチクラブ」 作:長江優子 発行:株式会社岩波書店 ● 中学受験に向け、2つの塾かけもちで夏期講習にいそしむ桃沢珠子。塾で別の小学校の優等生羽村ヒカルと知り合う。 そのヒカルは、珠子に「黄金のシャベルを奪還する手伝いできる?」と謎の誘い。 ヒカルは公園で砂像づくりの勝負をしていたのだ。 物語は、勉強が苦手で「何か作ることが好きな」珠子と、特異なキャラを持つヒカルが、 「サンドイッチクラブ […]

ピカピカ

「ピカピカ」 作:たばたせいいち 発行:株式会社偕成社 ● ピカピカはもとは多分ピカピカの自転車だったんでしょうが、 ぼろくなって、町のすみっこに捨てられてしまったのです。 「ひどいや! ぼくは ごみじゃないぞ、 ちゃんと ていれしてくれれば、 まだまだ げんきに はしれるんだ!」 でも、だれも助けにはこず、世をはかなんだピカピカは泣いてしまいました。 それを見た町のねこたち、相談をしました。 翌 […]

月と珊瑚

「月と珊瑚(るなとさんご)」 作:上條さなえ 発行:株式会社講談社 ● 六年生になった大城珊瑚は、沖縄民謡を歌うのは得意だが、(祖母のルリバーに教わっている。ルリバーは民謡歌手なのだ) 勉強は不得意で、特に漢字が書けない。自分の名前の「珊瑚」が書けないのだ。 クラスメートの詩音にも「あなた、ほんとに六年生?}ときびしくダメ出しされてしまう。 珊瑚は、「勉強をがんばる」とちかう。 まずは漢字からだ。 […]

1 7 13