月と珊瑚
「月と珊瑚(るなとさんご)」 作:上條さなえ 発行:株式会社講談社 ● 六年生になった大城珊瑚は、沖縄民謡を歌うのは得意だが、(祖母のルリバーに教わっている。ルリバーは民謡歌手なのだ) 勉強は不得意で、特に漢字が書けない。自分の名前の「珊瑚」が書けないのだ。 クラスメートの詩音にも「あなた、ほんとに六年生?}ときびしくダメ出しされてしまう。 珊瑚は、「勉強をがんばる」とちかう。 まずは漢字からだ。 […]
大人でもおもしろい子どもの本を紹介するブログ。
「月と珊瑚(るなとさんご)」 作:上條さなえ 発行:株式会社講談社 ● 六年生になった大城珊瑚は、沖縄民謡を歌うのは得意だが、(祖母のルリバーに教わっている。ルリバーは民謡歌手なのだ) 勉強は不得意で、特に漢字が書けない。自分の名前の「珊瑚」が書けないのだ。 クラスメートの詩音にも「あなた、ほんとに六年生?}ときびしくダメ出しされてしまう。 珊瑚は、「勉強をがんばる」とちかう。 まずは漢字からだ。 […]
「天使のにもつ」 作:いとうみく 絵:丹下京子 発行:株式会社童心社 ● 中学2年の斗羽風汰は、恒例の職場体験実習で、「楽そうな」保育園へ行くことになった。 が、当然のことながら、保育園、そんなに甘くはない。 元気いっぱいの子どもたちの相手をするのは、並大抵のことではない。 しかも雑用(?)も山のようにある。 そんな風汰になついてきた「しおん君」。 四歳の彼は昼寝もせず、友だちとあまり遊ばず―― […]
「バウムクーヘンとヒロシマ ドイツ人捕虜ユーハイムの物語」 作:巣山ひろみ 絵:銀杏早苗 発行:株式会社くもん出版 ● 洋菓子のユーハイムといえば私でも知っている有名菓子店だ。 そのユーハイムさんが日本で初めてバウムクーヘンを作ったそうである。 しかしそこには秘められた話が…。 ドイツ人のユーハイムさんは第1次世界大戦で捕虜として日本に連れてこられた。 広島県の似島収容所に入ったユーハイムさんは、 […]
「谷川俊太郎詩集 たったいま」 詩:谷川俊太郎 絵:広瀬弦 発行:株式会社講談社(講談社青い鳥文庫) ● いるかいるか いないかいるか いないいないいるか いつならいるか よるならいるか またきてみるか (「いるか」より) 何かがなくなっている 何かが わたしに なくなっている なくてはならない何か ないはずはない何か いつなくなったのか どこでなくなったのか わたしになくなっている 何か (「何 […]
「湊町の寅吉」 作:藤村沙希 絵:MInoru 発行:株式会社学研プラス ● 時は江戸時代。新潟湊。 廻船問屋の長男寅吉は、いたずら好きで、勉強好きの弟の文助とはおおちがい。 その日も「品引手」といういたずらで、金貸しの金兵衛をひっかけた。 しかし――店の船が難破して、大きな損害が出て、父は金兵衛に借金をするより仕方なくなる。 金兵衛は金を貸す条件として、寅吉に湊祭りの舞台に出て人を笑わせろ、と言 […]
「ヒロシマ 消えたかぞく」 作:指田和 写真:鈴木六郎 発行:株式会社ポプラ社 ● この本は、鈴木六郎さん一家の楽しい写真集です。 子どもたちの写真がほとんどで、 遊んだりしている様子が生き生きと撮れています。 戦争中とは思えない、 ピクニックや海水浴に出かけたり、 犬や猫を飼ったり、 道路や窓にいたずら書きをしたり。 その平和な日々を吹っ飛ばしたのが、昭和20年8月6日、広島に落とされた原爆でし […]
「一富士茄子牛焦げルギー」 作:たなかしん 発行:BL出版株式会社 ● おとんが初夢で妙な夢を見た。 牛のように大きな茄子牛(足が生えてるんだな)に乗って富士山に行く。 おとんは富士山に、なぜか持っていた餅をやると、富士山はうまそうに食った。 富士山は何か願い事はないか、とおとんに尋ねたので、 おとんは「餅が焦げないようにしてください」と願う。 いつも焼餅を焦がしてしまっていたのだ。 願いはなんと […]
「あした、また学校で」 作:工藤純子 発行:株式会社講談社 ● 地域の小学校対抗の大縄跳び大会に、一将の弟将人は出場する――はずだったが。 縄跳びが下手な将人は、朝練に来なければならなかったのに、行かなかったのを 学校一怖い荻野先生にとがめられ、みんなの前できつく叱られてしまった。 さらに他のメンバーからは、「お前は下手だから大会に出るな」と言われてしまう。 落ち込んだ将人は、登校拒否になってしま […]
「今、空に翼広げて」 作:山本悦子 発行:株式会社講談社 ● 通学班――なつかしいひびきですね。 小学校には、班ごとに集まって通っていました。 いまでもそれは変わらないようです。 この物語は、そんなある通学班の子どもたちを描いたものです…。 5年生の原田真紀は、通学班で1年のつばさのお守係になってしまっている。 ふらふらと落ち着かないつばさを、そのたびに注意する。 台風で授業が中止になり、集団下校 […]
「もうひとつの曲がり角」 作:岩瀬成子 発行:株式会社講談社 ● 新しい家に変わって、転校早々英語教室に通わされることになった朋。 たまたま英会話スクールと郵便局の間の道に入り、 T字路を曲がると…。 そこは時を越えることのできる道だったのである。 時を越えて出会った「みっちゃん」と友だちになった朋。 「みっちゃん」と朗読をする老女「オワリさん」との意外な関係とは? ● ミステリーみたいな書き方を […]