キオクがない!

キオクがない!

「キオクがない!」 作:いとうみく 絵:平沢下戸 発行:文研出版(文研じゅべにーるYA)

積み重ねてきた14年が、突然全部なくなった。
名前は? 家族は? 友達は……?

名前さえもわからない彼が目覚めたのは、病室だった。
笑喜孝太郎、14歳。交通事故に遭った彼は、記憶を失っていた。
よそよそしい両親、自分を避ける弟、視線を逸らすクラスメイト。
記憶を失う前の自分は、いったいどんな奴だったんだ!?
僕に関する、キオクがない!!

(文研出版HPから)

いとうみくさんの本は何冊か読ませてもらいましたが、
今回のはちょっといまいちだったなあ。

事故で記憶をなくした孝太郎、彼が今までの自分を取り戻そうとする、
という話なんだが、
あんまり新鮮さが感じられないんだよね。
どっかで見たことがあるような、
どっかで読んだことがあるような、
そんな感じなんだな。
孝太郎をはじめとする各登場人物のキャラクターは、
巧みに描き分けられていいなとは思うけど。

ちょっと書きすぎなのかな。
作品によって出来不出来があるような気がする。

まあつまらない本ではないので、よかったらどうぞ。

 

 

“Kioku ga Nai!” by Ito Miku(2023)