いつかの約束1945
「いつかの約束1945」 作:山本悦子 絵:平澤朋子 発行:株式会社岩崎書店
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「あたしは、関根すず。9さい!」
ゆきなとみくは、自分は9歳だと言うおばあさんに出会い、共に一日町を歩き回ることに。
後日、二人は意外な場所で彼女と再会する。残されたメッセージに込められた思いとは?
いっしょに町を歩きまわり、語り合った、忘れられない夏の一日。
(岩崎書店HPから)
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ゆきなとみく(たぶん9歳)は、時計屋の前で泣いているおばあちゃんに出会います。
熱中症なら大変だと思ったんですね。
そうしたらおばあちゃんが「自分は9歳だ」って言うんです。
その話を信じた二人は、おばあちゃんと子どものからだがいれかわっちゃったんだ!と考えて、
いれかわった子どもをさがすために、3人で街を歩き回るのですが…
という発端のお話です。
おばあちゃんが戦争体験者で、行く先々で戦争のことを思い出します。
戦争のことをほとんど知らないゆきなとみくでしたが、
あとで、街に爆弾が落とされたことがあったことを知りました。
そして公民館で見た戦争の記録に、すずおばあちゃんの戦争の絵を見つけるのでした。
幼年向けの童話ということで、生々しい戦争の話は出てきませんが、
この本をきっかけにして戦争のことを考えてほしい、
ということだと思います。
戦争はおそろしいもの、体験したくないこと、です。
でもなくならない。
いつ戦争のない世の中になるのか。
平和はいつ来るのか。
とてもむずかしい問題です。
“Itsukano Yakusoku 1945” by Yamamoto Etsuko(2023)