黄色い夏の日
「黄色い夏の日」 作:高楼方子 画:木村彩子 発行:株式会社福音館書店
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キンポウゲって、毒があるっていうじゃない
七月半ばの日曜日。初夏の日差しが落ちる道をたどり、景介の向かう先にその家はあった。
中学生になって入った美術部で、建物を描くという課題がだされた時、まっ先に浮かんだのが、木々と草花に囲まれて建つ、灰色の壁と緑の屋根の古めかしいその洋館だった。
主の老女に招き入れられ、足を踏み入れた洋館で、景介は1人の可憐な少女に出会う。
一目見たその時から、ゆりあと名乗ったその少女に景介は心引かれていくのだが……。
(福音館書店HPから)
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高楼さんの本は気になる本だったが、ハードルが高くて読めなかった。
「夏」とタイトルにあったので、「涼しい」部屋で読んでみようと手に取った。
少年が少女に恋してしまう話――ざっくり言ってしまうとそういうことなんだが。
小谷津さん、という洋館に独り住む老女がこの物語の肝で。
景介少年は「幻の少女」にどんどんはまっていって。
それを幼なじみの晶子が救い出そうとする。
まあそんな感じかな。
おもしろく読んだことは確かなんだけど、
景介がげっそりやつれるほど少女にのめりこんでいる感じが、
晶子の登場ですこしうすまってしまったように思った。
まあ子どもの本ということを考えれば、
これくらいにとどめておくのがいいのかなとも思うけど。
逆に言えば、物語に決着をつけるために晶子が出てきたのかもしれないですね。
なんかまとまらないな。
まあおすすめはしておきます。
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