タブレット・チルドレン

タブレット・チルドレン

「タブレット・チルドレン」 作:村上しいこ 絵・漫画:かわいちひろ 発行:株式会社さ・え・ら書房

 

GIGAスクール時代到来!
一人一台タブレットの校外学習で、あたえられた課題はなんと「子育て」!?
生徒二人がペアになり、タブレットの中でAI(人工知能)の子どもを育てるというものだった。
“漫画ラブ乙女”心夏(ここな)と、“孤高の少年”温斗(あつと)のペアがさずかったのは、
“超毒舌小学生”マミだった………。

「いいよ、もう。お母さんには無理。」
胸にぐさりと刺さるマミの言葉。それは、心夏もよく母親に言うセリフだった……。
愛されたい、愛したいのに―――AIは容赦なく、ごまかしていた感情をあばく、
あいまいな人間関係を揺さぶる!
はたして心夏たちの子育てのゆくえは? 母娘のつながりは築けるのか?

村上しいこが描く、今もう、すぐそこにある新次元の教育現場!

(さ・え・ら書房ホームページより)

タブレットで子育てレッスン。
なんかすごい世の中ですね。
AIの子どもとは!
主人公心夏が温斗と育てるAIマミはひどく口が悪く、心夏は困惑します。
それでも温斗や親友の美乃里の助けを借りて、しだいに子育てのコツを(?)つかんでいきます。
それは結局自分と母親との関係を見直すことになるのですね。
もっとも、お話はそれだけじゃなくて、
温斗を尾行したり、他の子が育てていたAIが死んでしまって大きな問題が起きたり、とか。
右往左往する内容になっています。
自分は、心夏の「心の言葉」(?)がおもしろかった。
具体的に例をあげられるといいんだけど、いいところが見つからなかったので、
そのへんのところは実際に読んで確かめてみてください。
おもしろい本でした。ぜひご一読ください。

 

“Tablet Children” by Murakami Shiiko(2022)