2020年

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さっちゃんのまほうのて

「さっちゃんのまほうのて」 作:たばたせいいち 先天性四肢障害児父母の会 のべあきこ しざわさよこ 発行:株式会社偕成社 ● さっちゃんは きょう、 とっても おかあさんに なりたかったのです。 おかあさんに なって、みんなに おやつを あげたり、 あかちゃんに ミルクを のませたり したかったのです。 ほんとは、ようちえんの ままごとあそびの おかあさんですけどね。 「さっちゃんは おかあさんに […]

この海を越えれば、わたしは

「この海を越えれば、わたしは」 作:ローレン・ウォーク 訳:中井はるの・中井川玲子 発行:さ・え・ら書房 ● マサチューセッツ州ウッズホール沖 エリザベス諸島 1925年―― 12歳のクロウは、赤ん坊の時、ハンセン病の隔離病棟があったペニキース島から流されて、 オッシュのもとへやってきた。小島に一人暮らす男のもとへ。 ある晩、クロウはペニキース島で火が燃えているのを見た。 それを見て、クロウは自分 […]

湊町の寅吉

「湊町の寅吉」 作:藤村沙希 絵:MInoru 発行:株式会社学研プラス ● 時は江戸時代。新潟湊。 廻船問屋の長男寅吉は、いたずら好きで、勉強好きの弟の文助とはおおちがい。 その日も「品引手」といういたずらで、金貸しの金兵衛をひっかけた。 しかし――店の船が難破して、大きな損害が出て、父は金兵衛に借金をするより仕方なくなる。 金兵衛は金を貸す条件として、寅吉に湊祭りの舞台に出て人を笑わせろ、と言 […]

キャパとゲルダ

「キャパとゲルダ」 作:マーク・アロンソン&マリナ・ブドーズ 訳:原田勝 発行:株式会社あすなろ書房 ● 以前「ちょっとピンぼけ」という有名なキャパの手記を読んだ。 もう内容を忘れてしまったので、いかんのですが、 「ゲルダ・タロー」のことはその本に出てきたっけ?という感じ。 二人がいっしょにスペインの内戦を取材していたことはこの本で初めて知った。 ということで、二人が活躍したスペイン内戦の取材のこ […]

ヒロシマ 消えたかぞく

「ヒロシマ 消えたかぞく」 作:指田和 写真:鈴木六郎 発行:株式会社ポプラ社 ● この本は、鈴木六郎さん一家の楽しい写真集です。 子どもたちの写真がほとんどで、 遊んだりしている様子が生き生きと撮れています。 戦争中とは思えない、 ピクニックや海水浴に出かけたり、 犬や猫を飼ったり、 道路や窓にいたずら書きをしたり。 その平和な日々を吹っ飛ばしたのが、昭和20年8月6日、広島に落とされた原爆でし […]

廉太郎ノオト

「廉太郎ノオト」 作:谷津矢車 発行:株式会社中央公論新社 ● 瀧廉太郎の伝記小説である。 どこまで事実と符合しているのかわからないが、 とてもおもしろく読むことができた。 読書感想文コンクールの課題図書は、おもしろくないことがままあるが、 この本は高校生諸君だけでなく、大人が読んでおもしろい本である。 この本のすばらしさは、 筆者が音楽のことをよく知っているのだろう、と思われるところである。 た […]

5000キロ逃げてきたアーメット

「5000キロ逃げてきたアーメット」 作:オンジャリ Q. ラウフ 訳:久保陽子 発行:株式会社学研プラス ● ロンドン。9歳のアレクサのクラスにアーメットという子が転入してきた。 彼はシリア難民だった。 アレクサたちは、アーメットとなかよくなろうとプレゼントをしたり、 いじめっ子をやっつけようとしたりする。 (もっともアーメットがやっつけたけどね) アーメットが両親と生き別れになっていることを知 […]

明日をさがす旅 故郷を追われた子どもたち

「明日をさがす旅 故郷を追われた子どもたち」 作:アラン・グラッツ 訳:さくまゆみこ 発行:株式会社福音館書店 ● 1939年、ナチスの迫害をのがれるため、ユダヤ人の少年ヨーゼフは家族とともにキューバを目指す。 1994年、イサベルは家族とともに経済危機に陥ったキューバを脱出してアメリカに手製ボートで向かう。 2015年、内戦がつづくシリアを脱出してヨーロッパへ向かうマフムード一家。 三者三様の脱 […]

一富士茄子牛焦げルギー

「一富士茄子牛焦げルギー」 作:たなかしん 発行:BL出版株式会社 ● おとんが初夢で妙な夢を見た。 牛のように大きな茄子牛(足が生えてるんだな)に乗って富士山に行く。 おとんは富士山に、なぜか持っていた餅をやると、富士山はうまそうに食った。 富士山は何か願い事はないか、とおとんに尋ねたので、 おとんは「餅が焦げないようにしてください」と願う。 いつも焼餅を焦がしてしまっていたのだ。 願いはなんと […]

ぼくがいちばんききたいことは

「ぼくがいちばんききたいことは」 作:アヴィ 訳:青山南 発行:株式会社ほるぷ出版 ● 両親が離婚し、現在は母親と(そのボーイフレンドと)暮らすデイモン。 だがもう我慢の限界だ。これからは父親と暮らす。もともと住んでいた家で。 っとばかりに父親の家に帰ったデイモンだったが…予想外の展開が待っていた。(『家に帰る』) 元先生の博識のおじいちゃんに誘われていやいやながら、リコーダーの教室におじいちゃん […]

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