たまねぎとはちみつ
- 2019.04.16
- 児童書・日本
「たまねぎとはちみつ」 作:瀧羽麻子 絵:今日マチ子 発行:株式会社偕成社
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小学5年生の千春は、ふとしたことから修理屋のおじさんと知り合う。
そのお店には同じクラスの俊太がいた。何かが変わった3人の特別な1年。
・著者紹介
瀧羽麻子
1981年兵庫県生まれ。京都大学卒業。2007年『うさぎパン』で第2回ダ・ヴィンチ文学賞大賞を受賞。
著書に『株式会社ネバーラ北関東支社』『はれのち、ブーケ』『いろは匂へど』
『左京区七夕通東入ル』『左京区恋月橋渡ル』『左京区桃栗坂上ル』『ぱりぱり』
『松ノ内家の居候』『乗りかかった船』『ありえないほどうるさいオルゴール店』などがある。
今日マチ子
東京都生まれ。漫画家。
2006年~2007年に『センネン画報』で文化庁メディア芸術祭「審査委員会推薦作品」選出。
2014年『みつあみの神様』などで手塚治虫文化賞新生賞、2015年『いちご戦争』で日本漫画家協会賞・カーツーン部門大賞受賞。
著書に『みかこさん』『cocoon』『U』『アノネ、』『百人一首ノート』『猫嬢ムーム』などがある。
(偕成社HPから 作者の瀧羽麻子さんのインタビューがのっています。ぜひお読みください)
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小学5年の千春は、ひょんなことで「修理屋のおじさん」と知り合う。
そのおじさんは、発明もする。
おじさんに千春はいろいろなことを相談するようになる。
アラビアのことわざだという、いいことがあった日は「はちみつ」で、
よくないことがあった日は「たまねぎ」。
たまねぎの日も、おじさんになら話せる。
おじさんの店で知り合った、同じクラスの俊太とも仲良くなった。
そんな秋の日、二人はおじさんが怪しげな行動をしているのを知った…。
まあ、だいたい楽しい話なんですが…。
後半、おじさんの過去が出てくるあたりからちょっと雲行きがあやしくなって。
最後は、ちょっと悲しいラストシーンが待っています。
子どもたち2人は、おじさんと知り合うことで、
親とはちがう大人の考え方や、行動を学び、成長することができた、ということかな。
瀧羽さんは、もともと大人の本を書いている人で、だから子どもにおもねることなく、
大人の事情も書いたんだろうな、と思いました。
ともあれ、子どももおとなも楽しめる一冊です。
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