2019年

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夢見る人

「夢見る人」 作:パム・ムニョス・ライアン 画:ピーター・シス 訳:原田 勝 発行:株式会社岩波書店 ● ネフタリはひよわな少年だが,並外れた想像力の持ち主。 父親から将来は医者にと望まれ,空想などやめて強くなれと怒られるが,心はいつも夢見ることをやめられない。 魅惑的なチリの自然と書物に育まれ,やがてネフタリは才能豊かな詩人へと成長をとげる。 決して創造をやめない魂を,美しい挿絵とともにたたえる […]

星の旅人 伊能忠敬と伝説の怪魚

「星の旅人 伊能忠敬と伝説の怪魚」 作:小前 亮 発行:株式会社小峰書店 ● 寛政12年閏4月19日(西暦1800年6月11日)。 伊能忠敬は、幕府から許可を得て、蝦夷地に向け測量の旅に出かけようとしていた。 その一行の前に現れた少年、平次。 聞けば、父親が以前の蝦夷地測量で行方不明になったという。 平次の境遇に同情した忠敬は、同行を許す。 かくて、過酷な測量の旅が始まった…。 ● 読書感想文コン […]

ヒマラヤに学校をつくる

「ヒマラヤに学校をつくる カネなしコネなしの僕と、見捨てられた子どもたちの挑戦」 作:吉岡大祐 発行:株式会社旬報社 ● 父は「子どもは勉強なんてしなくていい。しっかり遊べ」と言った。 どこかへ出かけるたびに、「探検をして、なにか見つけてこい」と言われた。 そして筆者はのびのびとした青年に育った。 鍼灸師の資格を取り、アメリカを目指すはずだったのが、ひょんなことからネパールへ。 そこで筆者が見たも […]

これから戦場に向かいます

「これから戦場に向かいます」 写真と文:山本美香 発行:株式会社ポプラ社 ● 山本美香さんは、世界の戦場を取材してテレビや新聞、雑誌で報道するジャーナリスト、でした。 亡くなられてもう7年になります。 以前「戦場を取材する」という彼女の本を読ませていただいて、 とてもよかったので、他の本も読んでみないかんな、と思いながら なかなか果たせず、今回比較的最近出た本であるこの本を手にいたしました。 写真 […]

むこう岸

「むこう岸」 作:安田夏菜 発行:株式会社講談社 ● 【対象:小学校高学年以上】 第59回日本児童文学者協会賞受賞作品。 児童文学作家、ひこ・田中氏がイッキ読み! 「『貧乏なのはそいつの責任』なんて蹴っ飛ばし、権利を守るため、地道に情報を集める二人。うん。痛快だ。」 小さなころから、勉強だけは得意だった山之内和真は、必死の受験勉強の末、有名進学校である「蒼洋中学」に合格するが、 トップレベルの生徒 […]

大渋滞

「大渋滞」 作:いとうみく 絵:いつか 発行:株式会社PHP研究所 ● 離婚を決めたパパとママ。二人とともに、車で名古屋に向かう主人公・麦と弟の大地。麦は、両親の離婚の原因が知りたいけれど聞き出せない……、それに加えて、けんかをしている仲良しの友達のことが頭から離れず、モヤモヤとした気持ちを抱えながら、渋滞の車中を過ごす。 車中では、渋滞によってイライラがつのるママと、楽天的で先を読まずに発言して […]

初恋まねき猫

「初恋まねき猫」 作:小手鞠るい 発行:株式会社講談社 ● 春休みにスキーで脚を骨折し、新学期早々学校を休んで退屈していた中学2年の龍樹の部屋の窓から、とつぜん銀色の美しい猫が現れる。猫のしなやかな動きに心を奪われた龍樹はずっと忘れていた絵を描きたい気持ちを思い出し、目の前にあったノートを一枚破ると・・・・・・ 「この小説は、小手鞠るいから読者への贈物だ。」金原瑞人氏推薦!  一般文芸のみならず児 […]

ぼくは本を読んでいる。

「ぼくは本を読んでいる。」 作:ひこ・田中 発行:株式会社講談社 ● 家の「本部屋」で見つけた、両親のどちらかが小学生のころに読んだはずの本。 どうしてだかぼくは、それを親に隠れてこっそり読みたくなった――。 『小公女』を読み始めたルカは、主人公にツッコミを入れつつ、 両親がスマホを与えてくれない理由を聞きつつ、 幼なじみや転校生と日々の雑談をこなしつつ、 この本を読み終えることができるのか?  […]

その年、わたしは嘘をおぼえた

「その年、わたしは嘘をおぼえた」 作:ローレン・ウォーク 訳:中井はるの・中井川玲子 発行:さ・え・ら書房 ● 2017年ニューベリー賞オナー受賞作品。ニューヨークタイムズベストセラー。 NPR, Booklist, Entertainment Weekly, Kirkus Reviews,Shelf Awareness, School Library Journal, The Wall Stre […]

さよ 十二歳の刺客

  • 2019.05.26

「さよ 十二歳の刺客」 作:森川成美 絵:槇えびし 発行:株式会社くもん出版 ● 壇ノ浦の戦いから、ひとり生き残った平氏の姫・さよ。 奥州藤原氏配下の武士・清原良任のもとに身を寄せ、弓馬の腕を磨いていた彼女には、 一族を滅ぼし、自分から幸せな生活を奪った源氏の大将・源義経に復讐をするという野望があった。 兄・頼朝に追われ、都から落ちのびてきた義経が、藤原泰衡の館に滞在していると聞き、 良任とともに […]