2019年10月

せなか町から、ずっと

「せなか町から、ずっと」 作:斉藤倫 絵:junaida 発行:株式会社福音館書店 ● 巨大なエイが、ある夜美しい鳥に出会って、どうしても自分のものにしたくなった。 エイは海から空へ飛びあがった。 しかし――鳥には届かず、エイはもとの海に落っこちた。 エイは苦しみの中で眠りつづけ、きがつくと何百年という月日がたっていた。 なんとその間にエイの背中は島になって、人や動物が住むようになった――。 この […]

縞模様のパジャマの少年

「縞模様のパジャマの少年」 作:ジョン・ボイン 訳:千葉茂樹 発行:株式会社岩波書店 ● 第二次世界大戦中の物語。 ベルリンで軍人の息子として何不自由なく暮らしていた少年ブルーノは、 父の転勤(?)で見知らぬ土地へ引っ越した。 (そこは後にポーランドだとわかる) 近くに、他に住む人はなく、友だちがいなくてさみしい思いをするブルーノ。 部屋の窓からは、怪しげな縞模様のパジャマを着た人たちが暮らしてい […]

ザ・ヘイト・ユー・ギヴ あなたがくれた憎しみ

「ザ・ヘイト・ユー・ギヴ あなたがくれた憎しみ」 作:アンジー・トーマス 訳:服部理佳 発行:株式会社岩崎書店 ● アメリカのどこか分からないけど、ガーデンハイツという黒人街。(ニューヨークではないみたい) 主人公の女子高生スターは、パーティの帰り道で幼なじみのカリルが警官に射殺されてしまうという、 ショッキングな事件に遭遇してしまう。 カリルが警官に逆らったわけでないのに、撃たれてしまったことを […]

ぼくがゆびをぱちんとならして、きみがおとなになるまえの詩集

「ぼくがゆびをぱちんとならして、きみがおとなになるまえの詩集」 作:斉藤倫 絵:高野文子 発行:株式会社福音館書店 ● きみはいつものように、あけっぱなしの玄関から、どんどんぼくの部屋にあがりこみ、ランドセルをおろしながらこういった。 「せんせいが、おまえは本を読めっていうんだ。ことばがなってないから」。 ぼくは一冊の詩集をきみに手渡す。「ここんとこ、読んでみな」。 詩は、おもしろい。そして、詩は […]